物流ニュース 9月2009年

30/09/09 海上輸送の危険物に関わる従業員に訓練を義務化 − 豪海上保安局
30/09/09 砂塵嵐で閉鎖していた港湾が再開 − シドニー港湾公社
30/09/09 シドニー空港で働く職員がコカインの密輸入に加担 − 連邦警察
30/09/09 7月のオーストラリアの輸入航空貨物量が回復
30/09/09 ベトナム航空の貨物グラハン業務を受託−メンジーズ・アビエーション
23/09/09 生体牛の船積みの最中に有毒ガス漏れ騒ぎ − 北部準州
23/09/09 連邦政府による輸出業者への検疫検査料補助金の廃止を上院議会が否決
23/09/09 ロジスティック業務をNYKロジスティック社に委託−豪パイオニア
23/09/09 7月の豪州からヨーロッパへのコンテナー輸出が引き続き悪化
23/09/09 ブランブルズ社との統合を断念 − トール・ホールディングス
23/09/09 シドニーから移転後、自動車貿易額が10倍に − ポートケンブラ
16/09/09 16年間連続で貨物の取扱量が増加 − ブリスベン港
16/09/09 1万7千本のウォッカが入った海上コンテナーが盗まれる−シドニー
16/09/09 ボタニー港の新貨物ターミナル業者の公表を延期−シドニー港湾公社
16/09/09 スーパー大手ウールワースのSCM契約を獲得 − 豪K + N
16/09/09 昨年度は堅実な営業利益を計上 − メルボルン港湾公社
16/09/09 ロンドン向けの航空貨物に新しい規則 − カンタス航空
09/09/09 トカゲを不正に海外に持ち出そうとした邦人を逮捕−豪税関国境警備局
09/09/09 過去1年間の貨物取扱量が前年比5.6%減−シドニー港湾公社
09/09/09 ガルーダ・インドネシア航空も貨物運賃不正操作で告発−豪消費者委
09/09/09 フリーマントル港の浚渫工事が開始 − 西オーストラリア州
09/09/09 NZでの配送をフレイトウェイズ社に委託−オーストラリア・ポスト
09/09/09 ビール満載の海上コンテナーを盗んで男が逮捕−西オーストラリア州
02/09/09 中国産牛肉が違法に輸入されたと主張 − 連邦議会野党
02/09/09 ヨーロッパからオーストラリアへのコンテナー量が引き続き減少
02/09/09 豪州のコンテナー船が輸送した北朝鮮の貨物から武器を押収
02/09/09 コンテナーから化学薬品が漏れ出す − ブリスベン港
02/09/09 ポートチャージを6%値上げ − ブリスベン港湾公社
02/09/08 6月のオーストラリアの輸出航空貨物量は4.3%増、輸入は減少

                                                              

09月30日2009年 海上輸送の危険物に関わる従業員に訓練を義務化 − 豪海上保安局
  オーストラリア海上保安局(AMSA - Australian Maritime Safety Authority)は、国際海上危険物規則 (IMDG CODE : International Maritime Dangerous Goods Code)に基づいて、海上輸送の危険物にかかわる従業員が2010年1月までに”危険物取り扱い”の訓練を受けるように要求した。 誰が訓練を受けるのかや、IMDG CODEに沿った訓練の方法については各雇用主が決定する。 これにより、荷主から港湾のコンテナー・デポまでのサプライ・チェーンのなかで、危険物に携わるすべての人がAMSAが認定した訓練を受けることになる。 
  現在、貨物業界団体のCustoms Brokers and Forwarders Council of Australia (CBFCA)とAustralian Federation of International Forwarders (AFIF) が、AMSAから認定を受けた訓練企業とともに、オンラインでの訓練や通常の訓練会場での訓練を提供している。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 24/09/09 "Mandatory dangerous goods handling training requirements out")
09月30日2009年 砂塵嵐で閉鎖していた港湾が再開 − シドニー港湾公社
  シドニーのボタニー港は今日、昨日(9月23日)砂塵嵐(Dust Storm)の為に閉鎖していたコンテナー・ターミナルの再開と、船の出入港の停止措置を解除した。 
  シドニー港湾公社は、砂塵嵐がシドニーを襲い、視界が低下したことと、強風が危険な状態にまでなったとしてシドニー湾の港湾を閉鎖していた。 港湾は今日(9月24日)の正午に再開されたが、風の強さによって作業が制限されることがあるとの条件付であった。 (Source: LLDCN, 24/09/09 "Sydney re-opens to shipping after dust clears")
09月30日2009年 シドニー空港で働く職員がコカインの密輸入に加担 − 連邦警察
  連邦警察は、シドニー空港で働く職員を使って、コカインをオーストラリアに密輸入しようとした容疑で6人を逮捕した。 今回の捜査は、2007年にロサンゼルスからシドニー空港に到着した飛行機から5.8キロのコカインが発見された時から開始された。 このコカインの市場価格は160万ドルになる。 連邦警察は、麻薬シンジケートが空港で働く職員を使って、シドニー国際空港に到着した飛行機の機内からこのコカインの包みを取ってくるように指示したとしている。 今回の捜査によって、昨日別のコカイン1キロが押収され、シドニーのいくつかの家屋を家宅捜査し、男6人を逮捕した。 (Source: ABC, 21/09/09 "Airport staff helped cocaine ring: AFP")
09月30日2009年 7月のオーストラリアの輸入航空貨物量が回復
  7月になってオーストラリアの航空貨物業界は立ち直り、世界で未だに足かせとなっている景気低迷からの回復の兆しが見えてきた。 
  Maritrade社が発表した統計では、7月のオーストラリアの輸入航空貨物量が3万3,000トンとなり、昨年12月の3万トン以上のレベルに戻った。 同社のデービット・ベンダル取締役は、「7月の輸入航空貨物が増えたのは、中国などの国々からの電子機器、機械、衣料などの需要が高かったことによる。 特に機械は高額商品部門の増加にも貢献している。 オーストラリアの経済の伸びと、豪ドル高が国内需要を引っ張っている。 7月の輸出航空貨物については、果物などの生鮮品がシーズン・オフであることもあり、6月と比べて少し減少した。 しかし、今後の見通しとしては上向きである」と語った。 (Source: LLDCN, 24/09/09 "Air cargo imports bounce back")
09月30日2009年 ベトナム航空の貨物グラハン業務を受託−メンジーズ・アビエーション
  空港グランド・ハンドリング会社のメンジーズ・アビエーションは、2009年10月1日よりシドニー空港とメルボルン空港において、べトナム航空の貨物ハンドリングを開始すると発表した。 メンジーズ・アビエーション、カンタス航空、ベトナム航空は協力して、スムーズなグランド・ハンドリング業務の移行をするとしている。 (Source: AFIF, 22/09/09 "Menzies Aviation Awarded Cargo Operations of Vietnam Airlines in Sydney and Melbourne")
09月23日2009年 生体牛の船積みの最中に有毒ガス漏れ騒ぎ − 北部準州
  北部準州ダーウィン港のEast Arm Wharf で今朝(9月18日)、生体牛の船積みをしていた3人の従業員が気分が悪くなり、のどの痛みを訴えたことから救急隊が呼ばれた。 原因は塩素ガスが漏れた疑いがある。 
  救急隊のジョン・エメニー隊長は、「塩素ガスは時々埠頭で使用されることがある。 現場への立ち入りが禁止され、酸素マスクを着けた隊員がガス探知機を使ってマンホールを調べた。 しかし、有害ガスは検知されず、埠頭のマネージャーと相談して、マンホールを封鎖することで、従業員による船積み業務が再開された」と話した。 (Source: ABC, 18/09/09 "Wharf workers overcome by fumes")
09月23日2009年 連邦政府による輸出業者への検疫検査料補助金の廃止を上院議会が否決
  連邦政府は、野党が検疫検査局の料金変更案に反対したため、農業輸出システム計画を中止したと発表した。 
  連邦政府は検疫検査業務にかかわる経費を捻出するために、検疫検査料金の40%に相当する輸出業者への補助金の廃止を行なったが、今回これが上院議会で否決された。 
  トニー・バーク農業相は、「補助金の廃止が否決されたことで1億ドルの資金がなくなり、輸出システムの効率化を目指す改善計画の実行が不可能となった。 野党は検疫検査局の予算の削減を要求しており、それを検討しなければならない」と話した。 
  野党の農業部門のジョン・コブ広報担当は、「連邦政府は輸出業者に経済的な負担を掛けずに、改善が出来るはずである。 野党としては適切な対応である。 連邦政府の計画は、世界各国と競争するオーストラリアの輸出業者をより困難な状態にするものである」と語った。 (Source: ABC, 16/09/09 "Govt to axe quarantine overhaul")
09月23日2009年 ロジスティック業務をNYKロジスティック社に委託−豪パイオニア
  パイオニア・エレクトロニクス・オーストラリア社は、倉庫業務をNYK Logistics.社に委託する決定にともない、事業全体の効率化を進めるために本社を移転する。 
  事務所施設の老朽化、オフィススペースの拡大の必要性、プラズマテレビからの撤退による倉庫業務の減少により、同社はメルボルンでの新しい事務所への移転を模索していた。 これにより、ビクトリア州の倉庫業務とロジスティック業務を、海外のパイオニアも使っているロジスティック企業のNYK Logistics社に委託する覚書に署名した。 オーストラリアのパイオニア社は、世界のパイオニアの販売法人のなかで唯一自社の倉庫を使用している現地法人である。 今回の動きにより、同社はビジネス・ニーズをよりサポートできる新しい事務所と、柔軟な倉庫費用の恩恵を確保できるようになる。 
  同社のチーフファイナンス・オペレーション・マネージャーのブルース・ブライス氏は、「今回のロジスティック業務の委託で、我々の顧客小売店に対して、ほとんどシームレスのサービスが提供できる。 また長期的に見て、よりいっそうのサービス改善の助けとなる」と語った。 現在の同社の本社社屋は売りに出されており、移転のスケジュールはまだ未定。 (Source: T&L News, 15/09/09 "Pioneer Electronics outsources logistics") 
09月23日2009年 7月の豪州からヨーロッパへのコンテナー輸出が引き続き悪化
  7月のオーストラリアからヨーロッパへのコンテナー輸出は前年同月比で26%減少し、今年に入って最大の前月比の落ち込みとなった。 
  欧州定期船事務組合(ELAA : European Liner Affairs Association )の統計によると、
7月のノースバウンドのコンテナー量は、前年同月の1万5,598個(teu)から1万1,597個(teu)に減少した。 またサウスバウンドは前年同月より20%減って3万2,561個(teu)となったが、減少幅が6月の30%よりは改善されている。 (Source: LLDCN, 15/09/09 "Australia-Europe trade continues to worsen")
09月23日2009年 ブランブルズ社との統合を断念 − トール・ホールディングス
  アメリカのメディアによると、貨物・ロジスティック企業のトール・ホールディングスは、再度の統合提案をブランブル社に拒否されたため、今後はほかのビジネスに目を向けることになった。 同社のポール・リトル社長は、資本金がトールの約2倍もあるパレット会社のブランブルズ社との統合を望んでいること隠してこなかったが、今回でこの望みが断ち切られた。 
  報道によると、リトル社長は、「我々は心からブランブルズ社との統合を望んでいた。 トールとブランブルズ社とが統合すれば、マーケットにおいてより高い価値のサービスが提供できる可能性がある。 しかし、ブランブルズはそういう観点を持っておらず、我々は今回の結果は快く受け入れ、これからも前進していく」と語った。 (Source: LLDCN, 16/09/09 ":Toll 'moves on' after Brambles rejection")
09月23日2009年 シドニーから移転後、自動車貿易額が10倍に − ポートケンブラ
09月16日2009年 16年間連続で貨物の取扱量が増加 − ブリスベン港
  昨年度(2009年6月期)のブリスベン港の貨物取扱量が、前年度より170万トン(5.6%)増えて3,190万トンとなり、16年間連続して増加した。 しかし、輸入貨物量は3.9%減って1.640万トンとなり、コンテナー取り扱い数も4.9%減少して89万6,199個(teu)となっている。 
  クイーンズランド州政府レーチェル・ノーラン運輸相は、「穀物、石炭、鉄・鋼鉄の輸出が前年度比.17.5%増で1,550万トンとなり、輸出貨物の増加に大きく貢献した。 オーストラリアの家庭の支出が減り、輸入コンテナー貨物が減少する中、干ばつ時に雨が降ったことで農産物の輸出が回復した」と語った。 
  穀物の輸出が273%増の190万トン、石炭輸出が16%増の630万トン、鉄・鋼鉄輸出が24.1%増の53万6,959トンとなっている。 また精製油の輸入も11.5%増の140万トン、 ガス輸出も72%増の17万5,553トンとなった。 (Source: LLDCN, 09/09/09 "Brisbane box decline but port trade climbs 5.6%")
09月16日2009年 1万7千本のウォッカが入った海上コンテナーが盗まれる−シドニー
  9月13日(日曜日)、シドニー西部のLidcombeの商業地で、1万7,000本のウォッカが入った海上コンテナーが盗まれた。 
  警察によると、13日の早朝、3人の男がトラックとトレーラーを使って被害総額60万ドルのこのコンテナーを盗み、近くのフェンスに衝突し、M4高速道路に抜けてそのまま走り去った。 その後トラックはPrestons地域で発見されたが、海上コンテナーとトレーラーは見つかっていない。 (Source: ABC, 15/09/09 "Vodka, crime and loader: 17,000 bottles snatched in container heist")
09月16日2009年 ボタニー港の新貨物ターミナル業者の公表を延期−シドニー港湾公社
  シドニー港湾公社は、ボタニー港で建設されている新しいバースでの第3番目となる港湾荷役業者の落札企業名を公表するのを90日間遅らせるとした。 現在のパトリック貨物ターミナルやDPワールド貨物ターミナル近くに、同公団によって建設される新しい貨物ターミナル(T3)は2010年に完成する予定である。 
  入札で最終候補に残ったのは、最近ブリスベン港の第3ターミナルを運営することが決まったHutchison Ports社、ボタニー港ですでに貨物ターミナルを運営しているDP World社、AITC(Australian International Container Terminals)社、船社マースク・ラインの親会社のAP Moller-Maersk社、PSA International社(前Port of Singapore Authority)となっている。 現在ボタニー港で貨物ターミナルを運営しているパトリックの親会社アシアノ社は、資金調達が困難であるとして入札に参加しなかった。 (Source: T&L News, 10/09/09 "Duopoly remains at Port Botany, for now")
09月16日2009年 スーパー大手ウールワースのSCM契約を獲得 − 豪K + N
  キューネ・アンド・ナーゲル(オーストラリア)社が、大手スーパーのウールワースの3年間のサプライ・チェーン・マネッジメント(SCM)契約を獲得した。 同社は、ウールワースが海外に発注するオーダー管理の責任を持つとし、ヨーロッパ、アフリカ、中東、東南アジア、アメリカ、オセアニアからの貨物輸送も行なう。 
  オーストラリアとニュージーランドに900ヶ所以上の店舗を持つウールワースは8月に、Danks Holdingsを買収して、240億ドル規模のオーストラリアのハードウェア市場に参入すると発表している。 (Source: LLDCN, 14/09/09 "Kuehne + Nagel wins Woolworths contract ")
09月16日2009年 昨年度は堅実な営業利益を計上 − メルボルン港湾公社
  メルボルン港湾公社(PoMC)は、昨年度(2009年6月期)の営業利益が税引き後4,130万ドルとなり、厳しい貿易環境のなかで堅実な利益を計上した。 
  収入は前年度より3,180万ドル増えて2億260万ドルとなり、支払い利息を除いた費用は2,750万ドル増加した。 費用の増加は、資産の減価償却費の増加と、今回だけの890万ドルの企業年金の支出によるものである。 同公社の活発なビジネスによって、顧客への港湾料金は競争力のあるレベルに据え置き、将来の成長に不可欠な港湾のインフラに投資していくことが可能となる。 昨年度同公社は水路浚渫プロジェクト、既存のバースの改修、スワンストン・ドックの修復などへ3億3,290万ドルの設備投資を行なっている。 2003年7月に同公社が発足して以来、水路浚渫プロジェクトを除いて2億8,500万ドルを港湾インフラに投資している。 ビクトリア州政府への配当金は10月にの支払う予定である。 (Source: T&L News, 08/09/09 "Port of Melbourne earns 41m for the Victorian Government")
09月16日2009年 ロンドン向けの航空貨物に新しい規則 − カンタス航空
  カンタス航空貨物は、イギリスのヒースロー空港向けや、同空港を経由するすべての貨物について、イギリス税関にマスター・エアウェイビルとハウス・エアウェイビルの情報を電子的に送信することが必要になると貨物代理店に連絡した。 
  貨物代理店はロンドン行きの貨物をカンタス航空のグランドハンドリング会社に搬入するまえに、コンピューターにてマスター・エアウェイビル情報(FWB)とハウス・エアウェイビル情報(FHL)を入力しなければならない。 もし、それらの情報がなければ、貨物の到着遅れや余分な費用が発生する。 FWBとFHLの事前の情報提供は、すでにアメリカ、マレーシア、インド、インドネシア、中国向けの貨物に対して行なわれている。 (Source: LLDCN, 11/09/09 "New regulations for London-bound airfreight")
09月09日2009年 トカゲを不正に海外に持ち出そうとした邦人を逮捕−豪税関国境警備局
  長期に渡るオーストラリア税関国境警備局(Australian Customs and Border Protection)の捜査で、在来種の爬虫類14匹を不正にオーストラリアから持ち出そうとした34歳の邦人男性がパース空港で逮捕された。 
  この邦人は9月1日にシンガポール行きのフライトにチェックインした後、エックス線による手荷物検査でバッグにこれらの爬虫類が入っているのが発見された。 税関職員がバッグの中を調べたところ、靴下や小さなペットケースに入れられている14匹のマツカサトカゲ(Shingleback Skink)を発見した。 税関国境警備局はこの邦人を、許可なしに在来種の野生生物の輸出を企て、動物を虐待した容疑で逮捕した。 現在このトカゲは、西オーストラリア州環境保全省によって保護され、その内の2匹はRottnest Islandから持ってこられたことが判明した。 Rottnest Islandのマツカサトカゲはここでしか発見されておらず、西オーストラリア州では絶滅危惧種として特に保護されている。 無断で持ち出すと野生生物保護法により、最高1万ドルの罰金となる。 
  逮捕されたこの邦人は釈放が認められず、9月2日にパース地域裁判所に出廷する。 野生生物の輸出や取り扱いは1999年環境・生物多様性保護法(Environment Protection and Biodiversity Conservation Act 1999)で厳しく制限されており、これに違反すると最高11万ドルの罰金か10年間の懲役、またその両方が科せられる。 (Source: Australian Customs Service, Media Release, 02/09/09 "Customs and Border Protection socks it to lizard smuggler ")
09月09日2009年 過去1年間の貨物取扱量が前年比5.6%減−シドニー港湾公社
  シドニー港湾公社(SPC : Sydney Ports Corporation)は、7月までの過去1年間で取り扱った貨物量は、前年同期比で5.6%減少して230万トンになったと発表し、これはおもに昨年11月にグリーブ・アイランドでの自動車の輸入がなくなったことが原因としている。 
  7月のコンテナー取扱量は、前年同期比で6.7%減の14万9,000個(teu)となった。 輸入のコンテナーは前年同月比
7.1%減の7万5,100個(teu)、輸出は穀物、食肉、古紙などが増え、前年同月と比べて8.9%増加した。 コンテナーでの輸入の主な貨物は機械・輸送機器で、輸出は穀物、化学製品であった。 (Source: LLDCN, 01/09/09 "Sydney Ports trade declines 5.6%")
09月09日2009年 ガルーダ・インドネシア航空も貨物運賃不正操作で告発−豪消費者委
  ガルーダ・インドネシア航空が、オーストラリアの市場競争の監督機関から連邦裁判所に告発された10番目の航空会社となった。 
  オーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC : Australian Competition and Consumer Commission)は、ガルーダ・インドネシア航空が、貨物の燃油サーチャージやセキュリティー・チャージをほかの航空会社と共謀して、不正に操作したとしている。 また、この不正はガルーダ・インドネシア航空が香港とインドネシアで取り決めを行なったか、了解をしていたとしている。 連邦裁判所による審問はシドニーで10月22日に行なわれる。 
  連邦裁判所は、ACCCがこの貨物運賃不正操作の調査を始めて以来、告訴された航空会社に合計4,100万ドルの罰金を科している。 今年2月エール・フランス、KLM、マーチンエア、カーゴルックス・インターナショナルに対して合計1,600万ドルの罰金の支払いを命じている。 昨年12月にはカンタス航空に2,000万ドル、英国航空に500万ドルの罰金を科している。 シンガポール航空、キャセイ・パシフィック航空、エミレーツ航空は現在、連邦裁判所で審理されている。 (Source: LLDCN, 03/09/09 "Garuda faces ACCC price fixing charge")
09月09日2009年 フリーマントル港の浚渫工事が開始 − 西オーストラリア州
  西オーストラリア州のほとんどすべての海上コンテナーを取り扱うフリーマントル港は、過去数十年間で最大のインフラ・プロジェクトを始める。 
  西オーストラリア州政府サイモン・オブライエン運輸相は、「フリーマントル港湾局(Fremantle Port Authority )は、貨物取り扱い能力を最大限に活用するために、大型船が着岸できるように内港の水深を深くする。 このプロジェクトは、入港する船の最大喫水を12.8mから14mにするもので非常に重要である。 もしこの浚渫工事を行なわなければ、フリーマントル港はオーストラリアで最も水深の浅いコンテナー港となり、大型コンテナー船が寄港しなくなってしまう」と話した。 
  この2億5,000万ドルをかけた浚渫プロジェクトは、2010年末までに完了する予定である。 フリーマントル港は、2008/09年度には1,830隻の船が寄港し、2,660万トンの貨物を取り扱い、260億ドルの貿易額となっている。 (Source: LLDCN, 04/09/09 "$250m dredging project for Fremantle starts")
09月09日2009年 NZでの配送をフレイトウェイズ社に委託−オーストラリア・ポスト
  オーストラリア・ポストの小包のニュージーランドでの配送が、大手エクスプレス・パッケージ業者のフレイトウェイズ社に委託されることになった。 この契約は、オーストラリア・ポストのEMS、航空小包、クーリエ商品が対象で、オーストラリアからニュージーランドのオークランド空港に到着後、DX Mail社の国際メールセンターに運ばれ、New Zealand Couriers社が配達する。 DX Mail社とNew Zealand Couriers社は、フレイトウェイズ・グループ傘下で、ほかの貨物航空会社やクーリエ会社の貨物も取り扱っている。 
  オーストラリア・ポストとフレイトウェイズ社の今回の委託契約の発表は、トール(ニュージーランド)社の新しいToll IPEC部門が、エクスプレス・パーセル市場に参入すると発表した後に行なわれた。 今までのニュージーランドの空輸と陸送を伴ったエクスプレス・パーセル市場は、フレイトウェイズ社と、ニュージーランド・ポストとDHLのジョイントベンチャーであるCourierPost,社が大手業者であった。 しかし、Toll IPECが都市部に、小型トラックやバンを増やしてこの市場に参入してきた。 
  フレイトウェイズ社のディーン・ブレイスウェル社長は、「我社の国内エクスプレス・パーセルの配達能力は、オーストラリア・ポストにとって最適である。 我々は、オーストラリア・ポストの顧客の為に、オーストラリアでの小包の引き取り時からニュージーランドでの配達先までを追跡できるシステムを開発してきた」と語った。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 02/09/09 "Australia Post signs with Freightways in NZ")
09月09日2009年 ビール満載の海上コンテナーを盗んで男が逮捕−西オーストラリア州
  西オーストラリア州パースの中心地から南西へ10キロの所にあるWelshpoolで、高級ヨーロッパビールを満載した海上コンテナーを盗んだ容疑で男が逮捕された。 
  西オーストラリア州警察によると、この男(34歳)と共謀者が、8月20日にトラックとトレーラーをつかってこの海上コンテナーを盗んだとしている。 
このコンテナー(teu)の中には1,349箱のベルギーのヒューガルデン(Hoegaarden)ビールが入っており、価格は約3万5,000ドルである。 後日、警察と税関職員がこの男の家を調べた結果、違法麻薬も発見した。 (Source: LLDCN, 04/09/09 "$35,000 teu beer heist: man charged")
09月02日2009年 中国産牛肉が違法に輸入されたと主張 − 連邦議会野党

  連邦議会野党は、中国産牛肉がオーストラリアに違法に輸入されていたと主張した。 オーストラリア検疫検査局(AQIS)の記録では、今年3月に8,000キロ以上の冷凍牛肉パティーが中国から輸入されたとなっている。 缶詰以外の中国産牛肉のオーストラリアへの輸入は、病気の侵入問題があるとして禁止されている。 
  これに対して、AQISは国営放送局ABCに宛てた声明書で、「記録にあった牛肉ハンバーグは記載ミスで、実際はニュージーランド産である」と説明した。 しかし、ジョン・コブ影の農業大臣は、「その説明は十分ではない。 まず、その説明は正式なものか? AQISは我々に対して書面で説明していないので、真実かどうかは分からない。 そして、その牛肉はすでにオーストラリアに広まって、消費されているのか? なぜその牛肉が中国から輸入されたと記録されていたのか?」と非難した。 (Source: ABC, 01/09/09 "AQIS plays down claim of Chinese frozen beef import")

09月02日2009年 ヨーロッパからオーストラリアへのコンテナー量が引き続き減少
  欧州定期船事務組合(ELAA : European Liner Affairs Association )の統計で、6月のヨーロッパからオーストラリアへのコンテナー量が前年同月と比べて30%減っており、未だこの路線の貨物量の回復兆候が見られないことを示している。 
  6月のサウスバウンド(ヨーロッパからオーストラリア/オセアニア)のコンテナー量は減少して2万5,551個(teu)で、4-6月期の合計は前年同期比で27%減となった。 一方、ノースバウンドは1万5,476個(teu)で、前年同月比で6%の落ち込みに留まった。 4-6月期の合計は5万7,241個(teu)で、前年同期比で8%減となっている。 オーストラリアからヨーロッパへの輸出も減少しているものの、減少幅が少なくなっている。 しかし、サウスバウンドは依然悲惨な状況で、減少幅が今年1-3月の約2倍になっている。 
  ヨーロッパにとってオーストラリア/オセアニア向けは、北アメリカ向け(4-6月期は35%減)に次ぐ、最悪の輸出先となっている。 (Source: LLDCN, 19/08/09, "Europe imports decline continues to worsen")
09月02日2009年 豪州のコンテナー船が輸送した北朝鮮の貨物から武器を押収

  北朝鮮からイランに向かうオーストラリア企業が所有する船から、ロケット推進擲弾Rocket-Propelled Grenade)を含む武器が発見され、アラブ首長国連邦で押収された。 
  連邦政府アンソニーアルバニーズ運輸相はテレビ局のインタビューで、オーストラリアの船から小銃擲弾グレネードランチャー(Grenade launcher)などが発見されたかどうかの質問に対し、それを認めた。 同相は、「オーストラリア政府は今月初め、7月に北朝鮮からの貨物を輸送していたオーストラリア船の”ANLオーストラリア”号を調査している。 オーストラリアは国連で決定した制裁を履行する責任がある。 現在外務省が押収した状況を調べており、オーストラリアの法律に違反していないかどうかを調査している。 もし、違反しているのであれば、適切な警察部署に連絡する」と話した。 
  ファイナンシャル・タイムズ紙は、「北朝鮮は引き続き軍事技術を輸出しており、今回の貨物は”機械部品”として申告されていた」と報道している。 ANL社はメルボルンに拠点を置き、フランスのマルセーユ港に本社がある世界で第3番目に大きなコンテナー船社CMA CGMの子会社である。 ”ANLオーストラリア”号はメルボルンで登録されたコンテナー船で、バハマ船籍で1991年に建造された。 今回の国連制裁は、北朝鮮の核実験やミサイル発射に対して、今年6月12日に国連決議1874が満場一致で採択された。 (Source: ABC, 30/08/09 "Weapons seized from Australian-owned ship")

09月02日2009年 コンテナーから化学薬品が漏れ出す − ブリスベン港
09月02日2009年 ポートチャージを6%値上げ − ブリスベン港湾公社
  ブリスベン港湾公社(PBC)は昨日、ポートチャージの埠頭使用料(wharfage)と港湾利用料(harbour fee)を12月1日から6%値上げすることを発表した。 石炭運搬船は今回の値上げの対象になっていないが、いずれは値上げすることになり、その幅はまだ決まっていない。 同公社は、ポートチャージの値上げを数ヶ月前から検討していたが、いつから新料金を導入するのかは明らかにしていなかった。 
  同公社のジェフ・コールマンCEOは、「ブリスベン港の料金は1982年以来値上げが行なわれておらず、一部は逆に値下げとなった。 27年間値上げをしていないにもかかわず、我々は新しいインフラ、施設に多大な投資をしてきた。 ブリスベン港の将来の成長に不可欠として、過去5年間だけでも7億9,000万ドル以上の設備投資を行なった。 しかし、費用が大きくなり、現在の料金を維持することが出来なくなった」と話した。 (Source: LLDCN, 26/08/09 "Brisbane port charges raised by 6%")
09月02日2009年 オーストラリアの6月の輸出航空貨物量は4.3%増輸入は減少 
      
  オーストラリアの6月の輸出航空貨物は4.3%増加したものの、輸入は引き続き減少している。 連邦政府のインフラ・運輸・地域経済局(Bureau of Infrastructure, Transport and Regional Economics)の統計によると、6月のオーストラリアの輸出航空貨物量は2万3,182トンとなり、前年同月と比べると少し増え、輸入は17%減って3万3,146トンとなった。 輸出と輸入を合わせた6月の総航空貨物量は、前年同月比9.2%減の5万6,329トンとなった。 
  各航空会社のマーケットシェアーは、前年同月の22.4%から減少し20.7%となったがカンタス航空1位となった。 2位はシンガポール航空で、前年同月の15.8%から15%となった。 3位はキャセイ・パシフィック航空で前年同月比 2.7%増、4位はエミレーツ航空で同0.2%増となった。 6月にオーストラリアで最も航空貨物を取り扱った空港はシドニー空港で、2万7,562トン取り扱いマーケットシェアーは48.9%となっている。 2位は1万4,838トンのメルボルン空港で、マーケットシェアーは26.3%、ブリスベン空港のマーケットシェアーは12%、パース空港は同8.2%.となっている。 (Source: LLDCN, 27/08/09 "Aircargo exports up 4.3% in June")